言われたことの確かめ方

占いで言われたことが気になっているとき、確かめられるのは3つのうち1つだけ

「サデ・サティに入るから、これから大変なことになる」
「あなたは結婚が遅い」
「今年は動かないほうがいい」

言われたときは半分聞き流したのに、夜になると思い出す。
調べると、もっと怖いことが書いてある。

忘れられないのは、気が弱いからではありません。
根拠を示されないまま結論だけ渡されたので、確かめようがないからです。
確かめられないことは、頭から消えません。

この記事では、言われた一言を3つに分ける手順を書きます。紙とペンがあればできます。
申し込みも登録も要りません。

私はインド占星術で鑑定をしている人間ですが、商品の話が出てくるのは後半です。
前半だけ読んで閉じてもらって構いません。

1言われた一言が消えないのは、確かめようがないから

「怖い」と「分からない」は、似ていて別のものです。

怖いことでも、中身が分かっていれば、人はそのうち扱えるようになります。いつ来るのか、どのくらい続くのか、何をすればいいのか。それが分かれば、何を確かめればいいのかを整理できます。

消えないのは「分からない」のほうです。いつなのか、何が起きるのか、なぜそう言えるのか。どれも示されていないと、考えても答えが出ないので、同じところを何度も回ります。

ですので、この記事では怖さを消そうとはしません。「分からない」を、分かる部分と分からない部分に分けます。分ければ、少なくとも分からない部分がどこなのかは分かります。

2その一言には、3つのものが混ざっている

① 計算から出る事実
星が、いつ、どの星座にあるか。ある期間が、いつ始まり、いつ終わるか。同じ条件で計算すれば、誰がやっても同じ答えになる部分です。

② そこからの解釈
その配置や期間を、どう読むか。流派や本によって読み方が違い、「誰がそう読むのか」をたどれる部分です。

③ 根拠の示されない断定
「あなたは苦労する人」「このままでは大変なことになる」。計算の事実も、読み方の出どころも示されないまま、結論だけがある部分です。

占いで言われた一言には、たいていこの3つが1文の中に混ざっています。混ざったまま受け取ると、①の確かさが③にまで移って聞こえます。日付まで正確だと、その後に続く「だから大変」まで確かなことのように感じてしまう、ということです。

3紙とペンで分ける

1. 言われた一言を、そのまま書き出す。

言い換えないでください。「大変なことになる」を「良くない時期らしい」に直すと、あとで何を言われたのか分からなくなります。

2. その中に、日付・期間・星や宿の名前が入っているか探す。

入っていれば、そこが①計算から出る事実の部分です。
例:「2027年6月からサデ・サティに入る」→ 日付があるので①がある
例:「あなたは苦労する人」→ 日付も星の名前もないので①が無い

3. ①に線を引いて、抜き出す。残った部分に別の線を引く。

残ったほうが②解釈と③断定です。
例:「2027年6月からサデ・サティに入る」=① /「だから大変なことになる」=②か③

4. ②に「誰がそう読むのか」を書き足せるか試す。

流派の名前でも、本の名前でも構いません。書き足せるなら②(解釈)です。
どうしても書き足せないなら、それは確かめようがありません。③に移します。

5. ③に、時間の圧力か、何かを買う話が付いていないか見る。

「今すぐ」「このままでは」「〇〇すれば消える」が付いていたら、そこだけ別の枠に書き出してください。
占術上の示唆と、何かを買う必要があるかどうかは、別の話です。

6. 最後に、「確かめたいのはどれか」を1つだけ丸で囲む。

全部を確かめようとすると終わりません。1つで十分です。

記入例(架空の一言です)

「2027年6月からサデ・サティに入るから、仕事は動かないほうがいい。このお守りを持っていれば軽くなる」

①2027年6月からサデ・サティに入る
日付と、期間の名前がある
②か③仕事は動かないほうがいい
「誰がそう読むのか」を書き足せるか試す
別の枠このお守りを持っていれば軽くなる
何かを買う話。占術上の示唆とは分けて置く

4①は確かめられる。②は出どころまで。③は捨ててよい

①は、計算し直せば確かめられます。記入例の「2027年6月から」は、土星が牡羊座に入る日のことで、計算すると2027年6月3日です(このページの日付はすべて日本時間です)。月が牡牛座にある人にとっては、ここがサデ・サティ(土星が月の前後を通る約7年半の期間)の始まりにあたります。

もう少し計算を進めると、土星は同じ年の10月20日にいったん魚座へ戻り、2028年2月23日にもう一度牡羊座に入ります。確かめてみると、言われたことより細かいことが分かる場合があります。

②は、正しいかどうかは確かめられません。確かめられるのは出どころです。どの流派の、どの本の読み方なのか。書き足せれば、それは「そう読む伝統がある」という話になります。信じるかどうかは、そのうえで自分で選べます。

③は、確かめる手段がありません。確かめられないものは、判断の材料にしなくて構いません。捨ててよい、というのはそういう意味です。

5時間の圧力と、何かを買う話は、分けて置く

3つに分けたあと、もうひとつ見てほしいものがあります。
その一言に、時間の圧力が付いていたかどうかです。

「今のうちに」「このままだと手遅れになる」と言われると、確かめる時間が無いように感じます。けれど、①の日付は計算し直せば何度でも確かめられます。確かめる前に決める必要はありません。

もうひとつは、何かを買う話が一緒に出てきたかどうか。
「この石を持てば軽くなる」「この祈祷で外れる」のような話です。

占術上の示唆と、何かを買う必要があるかどうかは、別の話です。ここは占いが当たるかどうかとも別なので、別の枠に書き出して、いったん横に置いてください。

なお、プラマーナは祈祷・物品・追加の課金を扱いません。

6ここから先は、インド占星術という道具の話

ここまでが、紙とペンでできる部分です。ここで閉じてもらって構いません。

以下は、私が使っているインド占星術という道具の話です。
「確かめられる」と書いてきた①の部分を、実際にどうやって確かめるのか。
そして、この道具でも確かめられないものが何なのか。

7インド占星術で確かめられること

インド占星術は、生まれた日時と場所から、その瞬間の星の位置を計算するところから始まります。確かめられるのは、次の3つです。

  • 星の位置:生まれたとき、それぞれの惑星がどの星座の何度にあったか。計算の条件(アヤナーンシャ、ハウスの分け方、天文暦)をそろえれば、誰が計算しても同じ数字になります。
  • 期間の区切り:ダシャー(人生を惑星ごとの期間に区切る考え方)やサデ・サティが、いつ始まり、いつ終わるか。日付で出ます。
  • 古典的な読み方と、その出典:その配置を伝統的にどう読むか。ただし、出典を版と章まで確認できたものに限ります。確認できていないものは「未確認」と書きます。

つまり、①は全部、②は出どころまでが、確かめられる範囲です。

どう計算して、どこで止めているか

8インド占星術で確かめられないこと

同じ道具でも、確かめられないものがあります。

  • 採用されるかどうか、収入がいくらになるか
  • 健康に関すること
  • 他人の気持ち
  • 最終的にどうするか

そして、当たるかどうかも、ここに入ります。計算を再現できることと、読みが現実に当たることは、別の話です。私は、当たるかどうかを保証しません。

9実際に届くものを見てもらうのが早い

説明を重ねるより、届くものを見てもらうほうが早いと思います。

架空の相談者を題材に、実際にお届けするものと同じ分量・同じ構成の鑑定書を、全文で公開します。いまは作り直しているため、まだ読めません。公開までは、鑑定書に何が載るかを「計算と方針」でご覧いただけます。

10向いている人・向いていない人

向いているのは、占いの結論だけでなく理由まで知りたい方、よい材料も慎重に考える材料も確かめたい方、最後は自分で決めたい方です。

向いていないのは、未来を断定してほしい方、どうすべきかを決めてほしい方、不安をすぐに消してほしい方です。その場合は、お申し込みをお控えください。